日々のあれこれφ(..)

もっぱら壁打ち

【自作キーボード】Sparrow62を組み立てた

デスク環境改善の一環として、新しいキーボードをお迎えしました👏

f:id:reiichii:20210504204214j:plain

キーボード変遷

1 会社から支給されたキーボード

特にこだわりはなかった時代です。

電気屋で買った薄くて押しやすそうなキーボード

指が痛くなったため、会社の昼休みに近くの電気屋で探して書いました。確か2000円程度のものだった気がします。

FILCO Majestouch MINILA Air JP68キー

www.diatec.co.jp

配線が嫌になり、Bluetoothのキーボードを考えるようになりました。またファンクションキーとテンキーが邪魔だなと思うようになり、当時隣の席の人が使っていたこのキーボードみたいなものいいなと探した結果、結局同じものを書いました。新宿のヨドバシカメラで赤や青などの軸を比較して赤軸のものを選びました。

4 Corne Cherryを作る

より小さいキーボード、分割タイプのキーボードに興味を持ち自作キーボードに挑戦しました。作るところまでは良かったのですが、40%キーボードに結局慣れることができず継続して使うことはありませんでした。というのもデスクを離れてノートPCで作業することも多かったため、そのスイッチングコストが自分にとっては負担でした。

5 Mistel BAROCCO MD770

archisite.co.jp

ペアプロがきっかけでUS配列の方がプログラミングがしやすいことに気づきました。気に入っていたFILCOのUS配列版を買うでも良かったのですが、分割タイプへの憧れを捨てきれず探した結果このキーボードを見つけました。逆にこれ以外で条件に合うキーボードは自分が探した限りではありませんでした。

MD770も決して悪くはなかったのですが、ある日左commandキーが反応しなくなったこと、Macがサポート対象外で不具合修正したファームウェアのアップデートを自力でできなかったことを踏まえて乗り換えするに至りました。

新しいキーボードに求めているもの

  • 分割タイプであること

先代に慣れ、ちょっと開いていた方が落ち着くようになってしまっていたため。 それから真ん中にノートを置きたい時などにもちょうど良かったりします。

  • 60%であること

テンキーとファンクションキーは要らんでしょ、と思っています。 でもカーソルキーはあると嬉しい...🙂

  • できるだけ薄い

分割タイプにするとパームレストが2つ必要になりますが、掃除の時に退かすものが多くなるので置くものは最小限にしたいと思っています。薄いキーボードにすればパームレストも置かずに済むのではと考えていました。(ちなみにパームレストは先代のキーボードのタイミングで購入していました。)

既製品では上記を満たすようなキーボードはありませんでした。

Sparrow62との出会い

自キーならどうだろう、とはいえ私が知っている多くの自キーは板3枚(PCB基盤、トッププレート、ボトムプレート)から成り立っているものが多いイメージを持っていたので果たして薄いものはあるのだろうかと思っていたと探していたところ、ドンピシャリな記事を見つけました。

zenn.dev

この記事の筆者が作ったSparrow62は私が期待していた要件に加えて、LEDや液晶などがなくミニマルな点が良く最有力候補になりました。

74th.booth.pm

ちなみにもう一つ候補にあったのが、7sKBというキーボードでした。

booth.pm

こちらは会社の同僚から教えてもらったものでした。Sparrow62と違ってキーのレイアウトがより一般的なものに近いところが良く、とても迷いました。最終的な決め手はキースイッチにKail choc v2を使ってみたいと思っていたので、v2にも対応していたSparrow62に決めました。

Kailh Choc v2との出会い - 自作キーボードでキーボードの低さを目指した話

Sparrow62組み立て時のメモ

公式のビルドガイドがとても丁寧なので改めて書くようなことはほとんどないのですが、作業ログがてらスムーズにいかなかった点だけ残します。

スイッチソケットを間違えて買っていた

ただのうっかりです😓 スイッチソケットを購入するときにタイプを選択しないといけないのですが、その購入オプションを見落としていました。はんだ付けをする直前に気づき(キースイッチがどのようにハマるのかイメージが持てず、製作者様に相談メールを送ったところ指摘をもらって気づいた)、パーツを買い直しました。1500円程度の損失で済んでまだ良かったです...。

スイッチソケットは実は向きがあった

はんだ付け終わった後にたまたま別の記事を見つけて知りました。

www.eisbahn.jp

v1とありますが、v2も同じものを使っているので当てはまります。 ただビルドガイドには明記されておらず、この記事曰く仮に向きが逆でも動作はするらしいです。ただ二つある銅線の厚みと穴の大きさが異なることから接触不良が起きる可能性が若干高くなるかも...?程度のものだったのでもしかしたら直さなくても良かったかもですが、私は念のため付け直すことにしました。スイッチソケットは付け直すのが大変なパーツで、それを約半分の30個外してつけ直す作業をしたので軽く泣きました。

ファームウェアの書き込みに失敗する

ビルドガイドに載っていたQMK Toolboxを使ったやり方で行なっていたのですが、書いてある通りに行ってもデバイスが検知されていないといったエラーが出てしまいます。

しかしこれも既知のエラーで、同じ症状の以下の方の記事を参考になんとか解決(?)しました。

ハマったところ | Helixキーボードを組み立てた - 面白コンテンツ探求日記

私の環境の場合はAutoloadにチェックを入れた状態で、書き込みが行われなければ再度リセットボタンを押す作業を成功するまで繰り返しました。多い時で5回くらいやり直せばだいたいうまくいきました。成功した時はログに出るより先に赤いランプが点滅するのでわかります。この赤いランプも最初は何かのエラーかと思って冷や冷やしたのですが、ただの仕様みたいでした。

完成品

そうしてできたものがトップの写真のものでした。

キーキャップ に関してはDSAプロファイルをバラで買い揃えました。基盤の黒に馴染み、且つあまり重くなり過ぎないようにしたくてこの配色になっています。欲を言うと直したい部分をいくつかあるのですが、今のままでもまあまあ満足しています😃

動作も今の所問題なく動いてくれていてホッとしています。

薄さも、前に触らせてもらって良さげだった純正Macのキーボードに引けを取らない薄さで素晴らしいです。

f:id:reiichii:20210504204317j:plain

キーマップのPDCA

無事動作確認までできたら、あとは自分の理想のキーマップを追い求める苦しくも楽しい時間が始まります。

私はあまり凝ったことはしていないので、QMK ConfiguratorからGUIでキーマップを作り、出力したhexファイルを先ほどのQMK Toolboxに読み込ませてキーボードへの書き込みを行い、確認してまた直して...を落ち着くまで繰り返しています。

この記事を書いている時点では、以下のような形になっています。

f:id:reiichii:20210504122142p:plain

ベースはUS配列で、収まりきらないところや押しづらい部分だけずらす思想で作っています。具体的には以下の部分です。

  • [{ ]} キーを内側に移動
  • shift + 数字キーを別レイヤーの届きやすいところにも配置

左の一番内側が空いていて勿体無いので、押しにくい右上のキー達をここにも持ってきてもいいかもなんて今書いていて思いました。

不足に思う点

継続して使っていける気はするのですが、2点解決できていない問題があります。

  • 時々動いてしまう

薄型で軽いのだからそりゃそうだろって気もしますが...。裏面には付属のゴム足がついているのですが、私の机の上だと少し滑ってしまいます。稀になので一旦様子見て気になるようだったら別で滑り止めを探すことにします。

  • 斜めにできない

上のキーが押しにくいので上の写真のMacの純正キーボードみたいに上の部分をもう少し高くしたいなと試行錯誤したのですが、この形だとバランスを取るのが難しくぐらついてしまいます。こちらはどうしたものかなー

おわりに

この記事も最初は新しいキーボードで最初から書くつもりだったのですが、慣らし作業と内容を考えるというマルチタスクを行うのは無理でした笑。なので一度Macのキーボードでメモ帳に書いた記事をコピペではなく新しいキーボードで書き写すというやり方をしていたりします。

ただ3500文字くらい書くと思っていたより手に馴染んできて、タイポも減ったような気がします。 command + shift + layer + ←みたいなのは一瞬手が止まったりしますが、文字を打つ分にはもうスムーズです😊